薬効試験におけるスフェロイドサイズの均一化
CELLNETTA用途事例
薬効薬理試験から得られる情報は医薬品開発において人への投与を決定する際の重要な根拠となるため、科学的な客観性の高いデータが求められます。そのため、信頼性の高い情報を効率よく得ることは、薬効薬理試験において重要です。
今回、長浜バイオ大学蛋白質機能解析学研究室長谷川慎教授教授(※2026年2月時点)が行った、CELLNETTAを用いたスフェロイド薬効試験の事例をご紹介します。
実施方法
- ①ras遺伝子が導入されたNIH3T3/EGFP細胞を37℃のインキュベーター内で24時間培養し、スフェロイドを生成する(図1)。
- ②CELLNETTAを親水化処理する。※1
- ③サイズ均一化群では、メッシュサイズ180 µmおよびメッシュサイズ100 µmのCELLNETTAに細胞懸濁液を通過させた後、メッシュ上に捕捉されたスフェロイドを1個ずつ選択し、U底プレート(375ウェル)に投入する。一方、サイズ非均一化群では、CELLNETTAを使用せずスフェロイドを1個ずつ選択し、U底プレート(375ウェル)に投入する(図2)。
- ④各群に対して、プロテアーム阻害剤であるBortezomibを1,3,10,20,100 nMを投与し、37℃で48時間培養後、ATP定量アッセイによってATP活性量を測定する。
※1 詳細は、CELLNETTAのユーザーガイド「親水化マニュアル」をご覧ください。
結果
CELLNETTAを用いてサイズの均一化をした群と均一化をしていない群のATP活性率を比較すると、サイズ均一化群においてサイズ非均一化群よりもエラーバーが小さいことが分かります。これは、CELLNETTAでサイズを均一化したスフェロイドを用いて薬効試験を行うことにより、信頼性の高い結果が得られることを示しています。
今回の結果から、CELLNETTAを用いてスフェロイドのサイズの均一化を行うことによって、精度の高い薬効試験結果を得られることが分かりました。
使用したCELLNETTA
| メッシュサイズ | ガンマ線照射 | 梱包数量 | 品番 |
|---|---|---|---|
| 100 µm | 有 | 1 | MZM1B100B75GA |
| 5 | MZM1B100B75GB | ||
| 180 µm(特注品) | 有 | 1 | お問合せください |
注意事項
- ・本品は医療機器ではありません。
180 µm(特注品)について
- ・本品は開発品です。
- ・本品を実装した完成品を、直接市場に出さないでください。
CELLNETTAの詳細情報
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- 50 ml遠沈管に適合
- 個包装
- 国内製造
- ガンマ線照射済み
| 50 ml遠沈管適合サイズ | |||
|---|---|---|---|
| メッシュサイズ(µm) | 梱包数量 | 品番 | 事例 |
| 5 | 1 | MZM1B005B50GA | 細胞懸濁液からの培養液の精製 全血・PBMCからの赤血球除去 |
| 5 | MZM1B005B50GB | ||
| 10 | 1 | MZM1B010B50GA | シングル細胞の精製 |
| 5 | MZM1B010B50GB | ||
| 15 | 1 | MZM1B015B50GA | クラスターおよびシングル細胞の分画 |
| 5 | MZM1B015B50GB | ||
| 20 | 1 | MZM1B020B50GA | クラスターおよびシングル細胞の分画 |
| 5 | MZM1B020B50GB | ||
| 100 | 1 | MZM1B100B75GA | 薬効試験におけるスフェロイドサイズの均一化 |
| 5 | MZM1B100B75GB | ||
| 200 | 1 | MZM1B200B75GA | マイクロキャリアビーズの分画 スフェロイドサイズの均一化 |
| 5 | MZM1B200B75GB | ||
※目的の細胞よりやや小さいメッシュサイズの使用を推奨しております。
用途やメッシュサイズの選定については、お気軽にお問い合わせください。
※細胞形状・流速条件等により、通過挙動は変化します。