シングル細胞の精製
CELLNETTA用途事例
細胞懸濁液からシングル細胞だけを取り出す場面は、細胞加工の工程で多くみられます。このような場面では、シングル細胞が占める割合(純度)と細胞のダメージが、後工程の結果を左右します。そのため、高純度のシングル細胞懸濁液を愛護的に精製することは、細胞加工において重要な工程となっています。
今回、京都大学大学院医学研究科クリニカルバイオリソース研究開発講座井上正宏教授(※2020年5月時点)が行った、CELLNETTAを用いた凝集性細胞懸濁液からのシングル細胞精製の事例をご紹介します。
実施方法
- ①KUC6細胞塊懸濁液(図1)にTrypsinEDTAを加えて、慎重に10回ピペッティングする。
- ②10分間のインキュベート後、慎重に100回ピペッティングする。
- ③10 µg/mlのDNaseIを加えて1分間静置する。
- ④CELLNETTAを親水化処理する。※1
- ⑤メッシュサイズ10 µmのCELLNETTAに通す(図2操作①)。
- ⑥通過液をメッシュサイズ6 µmのCELLNETTAに通してシングル細胞懸濁液を回収する(図2操作②)。
※1 詳細は、CELLNETTAのユーザーガイド「親水化マニュアル」をご覧ください。
結果
図2の各Fraction(A~C)における顕微鏡写真(図3)から、通常行われているTrypsin添加後のピペッティング操作だけでは、かなりの凝集細胞が残っており、
CELLNETTAを用いた操作が進むに従って、凝集細胞は少なくなり、シングル細胞が多くなっていくことが分かります。
図4は、各Fractionの構成を明らかにするため、顕微鏡画像をImageJで解析した結果です。各色棒グラフは、凝集細胞を構成する細胞数を示しています。縦軸は、各Fractionに含まれる凝集細胞の総数に対する比率を示しています。
図4より、CELLNETTAを使った操作によって、FractionCで純度96%以上のシングル細胞懸濁液が回収できていることが確認できました。
今回の結果から、CELLNETTAによる操作で、シングル細胞と凝集細胞を高精度で分画できることが分かりました。
使用したCELLNETTA
| メッシュサイズ | ガンマ線照射 | 梱包数量 | 品番 |
|---|---|---|---|
| 6 µm(特注品) | 有 | 1 | お問合せください |
| 10 µm | 有 | 1 | MZM1B010B50GA |
| 5 | MZM1B010B50GB |
注意事項
- ・本品は医療機器ではありません。
6 µm(特注品)について
- ・本品は開発品です。
- ・本品を実装した完成品を、直接市場に出さないでください。
CELLNETTAの詳細情報
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※本製品は再利用できません。
- 50 ml遠沈管に適合
- 個包装
- 国内製造
- ガンマ線照射済み
| 50 ml遠沈管適合サイズ | |||
|---|---|---|---|
| メッシュサイズ(µm) | 梱包数量 | 品番 | 事例 |
| 5 | 1 | MZM1B005B50GA | 細胞懸濁液からの培養液の精製 全血・PBMCからの赤血球除去 |
| 5 | MZM1B005B50GB | ||
| 10 | 1 | MZM1B010B50GA | シングル細胞の精製 |
| 5 | MZM1B010B50GB | ||
| 15 | 1 | MZM1B015B50GA | クラスターおよびシングル細胞の分画 |
| 5 | MZM1B015B50GB | ||
| 20 | 1 | MZM1B020B50GA | クラスターおよびシングル細胞の分画 |
| 5 | MZM1B020B50GB | ||
| 100 | 1 | MZM1B100B75GA | 薬効試験におけるスフェロイドサイズの均一化 |
| 5 | MZM1B100B75GB | ||
| 200 | 1 | MZM1B200B75GA | マイクロキャリアビーズの分画 スフェロイドサイズの均一化 |
| 5 | MZM1B200B75GB | ||
※目的の細胞よりやや小さいメッシュサイズの使用を推奨しております。
用途やメッシュサイズの選定については、お気軽にお問い合わせください。
※細胞形状・流速条件等により、通過挙動は変化します。