細胞とマイクロキャリアビーズの分画
CELLNETTA用途事例
細胞を使った実験や細胞加工の場面において、細胞懸濁液の中から細胞以外の異物を除去する操作は多くみられます。セルソーターなどを使った細胞解析の前処理や、ビーズ培養後の細胞とビーズの分画処理、などです。
ここでは、村田製作所で行ったHL-60細胞懸濁液からビーズを除去する方法をご紹介します。
実施方法
- ①HL-60細胞とビーズの懸濁液を作製する。※1
- ②メッシュサイズ40 µmのCELLNETTAを遠沈管にセットする(図1 操作1)。
- ③CELLNETTAを親水化処理する。※2
- ④CELLNETTAを新しい遠沈管に移動し、懸濁液を注ぐ(図1 操作2)。
※1 細胞懸濁液の調製条件
| 細胞 | 種類 | HL-60 |
|---|---|---|
| 大きさ | 14 µm | |
| 細胞数 | 5.64×107 cells | |
| 細胞濃度 | 1.41×106 cells/mL | |
| ビーズ | 種類 | Cytodex 3(Cytiva) |
| 大きさ | 120-180 µm | |
| 粒子数 | 7200 個 | |
| 溶媒 | 種類 | RPMI培地 |
| 液量 | 40 mL |
※2 詳細は、CELLNETTAのユーザーガイド「親水化マニュアル」をご覧ください。
結果
懸濁液をCELLNETTAで処理した後の写真を図2に示します。
CELLNETTAで処理後、細胞懸濁液に含まれるビーズがCELLNETTAで捕捉されていることが分かります(図2-A)。
そして、CELLNETTAに通すことによって懸濁液から細胞のみが分画されています(図2-B)。
また、CELLNETTAを通過した懸濁液の細胞計測結果から、HL-60細胞が高効率(95%)にCELLNETTAを通過していることが分かります(表1)。
今回の結果から、CELLNETTAによる操作で、細胞懸濁液中のビーズを分画できることが分かりました。
CELLNETTAを使った簡易的な方法によるビーズ除去は、ビーズ培養後における細胞とビーズの分画工程に役立てられることが期待されます。
| 投入液 | CELLNETTA処理後の懸濁液 | ||
|---|---|---|---|
| 細胞 | 細胞数 | 5.64×107 cells | 5.35×107 cells |
| 細胞濃度 | 1.41×106 cells/mL | 1.35×106 cells/mL | |
| ビーズ | 粒子数 | 7200 個 | 確認できず |
| 溶媒 | 液量 | 40 mL | 39.5 mL |
使用したCELLNETTA
| メッシュサイズ | ガンマ線照射 | 品番 |
|---|---|---|
| 40 µm(特注品) | 有 | MZM1B040B50G |
注意事項
- ・本品は開発品です。
- ・本品は医療機器ではありません。
- ・本品を実装した完成品を、直接市場に出さないでください。
CELLNETTAの詳細情報
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- 50 ml遠沈管に適合
- 個包装
- 国内製造
- ガンマ線照射済み
| 50 ml遠沈管適合サイズ | |||
|---|---|---|---|
| メッシュサイズ(µm) | 梱包数量 | 品番 | 事例 |
| 5 | 1 | MZM1B005B50GA | 細胞懸濁液からの培養液の精製 全血・PBMCからの赤血球除去 |
| 5 | MZM1B005B50GB | ||
| 10 | 1 | MZM1B010B50GA | シングル細胞の精製 |
| 5 | MZM1B010B50GB | ||
| 15 | 1 | MZM1B015B50GA | クラスターおよびシングル細胞の分画 |
| 5 | MZM1B015B50GB | ||
| 20 | 1 | MZM1B020B50GA | クラスターおよびシングル細胞の分画 |
| 5 | MZM1B020B50GB | ||
| 100 | 1 | MZM1B100B75GA | 薬効試験におけるスフェロイドサイズの均一化 |
| 5 | MZM1B100B75GB | ||
| 200 | 1 | MZM1B200B75GA | マイクロキャリアビーズの分画 スフェロイドサイズの均一化 |
| 5 | MZM1B200B75GB | ||
※目的の細胞よりやや小さいメッシュサイズの使用を推奨しております。
用途やメッシュサイズの選定については、お気軽にお問い合わせください。
※細胞形状・流速条件等により、通過挙動は変化します。