成果の“見える化”がモチベーションを高めて行動変容に。
『疲労ストレス計』を活用した健康プログラム研修

疲労ストレス計 MF100 
導入事例:池田泉州銀行様

池田泉州銀行
人事部 井戸元 様/人事部 野口 様

一日の業務を終えるときに数字が合わないと帰れない。銀行業務の厳格さは、電子化が進んだ今でも変わりません。ストレスのかかりがちな職場だからこそ、池田泉州銀行ではいち早く「健康経営宣言」を打ち出し、健康経営優良法人認定も受けています。
地域密着の銀行として地域に貢献するには、まず職員の健康が欠かせない。そんな考え方に基づき同行では、『疲労ストレス計』を活用するMEETSHOP社の健康プログラム研修に取り組みました。

池田泉州銀行様

疲労ストレス計による研修成果の“見える化”がモチベーションを高め、行動や食生活の変化と定着、まわりへの波及などが見られた。

目的:健康経営を実現する

― 貴行の沿革と業務概要を教えてください。

井戸元様 当行は、2010年に旧・池田銀行と旧・泉州銀行の合併により設立されました。両銀行ともに1951年に設立された、いわゆる“戦後地銀”であり、地域に根ざした活動に取り組んできました。独立系の地域金融機関であり、その主要地盤は神戸から和歌山に至るまでの関西ベイエリアの中心に確立し、地域の皆様に愛される地域金融グループを目指して、日々業務に勤しんでいます。今年度は設立70周年にあたり『変化する未来社会への果敢なチャレンジ』をテーマとする第5次中期経営計画を発表したところです。

― 経営における今後の重点課題は何でしょうか。

井戸元様 以前から変わらない課題として掲げ続けているのが、徹底したソリューションビジネスの実現です。お客さまの課題を知り、お客さまの視点で考え、お客さまにとって最適なソリューションを的確に提供する。そのためには職員一人ひとりが自覚を持って知識を積み重ね、ソリューション提案のできる人材となる必要があります。

徹底したソリューションビジネスの構築・提供、お客さま起点主義の徹底、第5次中期経営計画を支える体制整備、
人材戦略など6つの重点戦略が記されている。

― 健康経営優良法人の認定を受けておられますね。

井戸元様 2018年に健康経営宣言を行いました。この宣言は“地域に貢献するためには、まず我々自身が健康であるべきだ”との考え方に基づいたものです。さらに地域のお客さまに元気で健康になっていただければ、地域全体が盛り上がります。誰もがいつまでも健康で、いきいきと活躍できる社会をつくりたい。健康経営を標語にするのは、特に地域密着の金融機関として重要なテーマであると考えております。

― ただ銀行のお仕事といえば、イメージではかなりのハードワークだと思いますが。

野口様 確かにそうしたイメージがあるようですが、行内での働き方改革をきっかけに以前に比べれば残業などはかなり減っています。一方で全職員がソリューション人材の中軸として期待される中、健康リテラシーが重要課題となっていました。そんなタイミングで2020年4月、株式会社MEETSHOP様が開発された独自の法人向け健康経営プログラム「サンナナサロン®ウエルネスプログラム」が、当行の第20回ニュービジネス助成金「大賞」を受賞され、我々人事部としても興味を持ちました。

課題:行動変容を起こし、確実に定着させる

― 健康管理につながる研修プログラムを探していたのですか。

井戸元様 健康関連の研修は、以前にも実施した経験があります。スポーツトレーナーに来てもらい、体を動かして筋肉をほぐす運動などを教わりました。肩こりの悩みや、加齢に伴って関節可動域が狭くなっている人など、40代から50代特有の悩みを抱えている職員が多くいるため、募集をかけると多くの人が参加し、ニーズの強さを認識しました。研修は好評で、しばらくの間は各自が研修で教わったことを継続的に実施していたようですが、問題はそれが長続きしなかったことです。

― 問題意識を抱えていたときにMEETSHOP様の研修と出会われたのですか。

野口様 そうですね。MEETSHOP様の研修についてはまず、銀行に多くいる女性職員に特有の悩み、冷え性や貧血などに対するアプローチや、生理などについてもしっかり話してもらえる点が斬新でした。さらに計量化による数字の裏付けを伴う研修内容である点に加えて、前田社長の非常に具体的でわかりやすいお話にも魅力を感じました。例えば食事一つとってみても、まず野菜から食べましょうとか、魚なら脂が乗っているのがおいしいですよねといった話で、内容がすんなり頭に入ってきます。その背景には、脂の乗った魚とは長鎖脂肪酸が豊富で体によいとの医学的なエビデンスがあるわけですが、理論を行動レベルにまで落とし込んで話してもらえたのが、何より効果的だったと思います。

― しかも研修の成果が測定によって“見える化”されるわけですね。『疲労ストレス計』は医学的背景のあるアルゴリズムに基づいた測定機器でありご活用された感想を教えて下さい。

井戸元様 成果が数値として示される点に関心を持ちました。個人の感覚ベースではなく、研修を受けて実践した結果が数字で示されれば、みんな納得してくれるだろうし、研修に対するモチベーションも高まり、説得力は十分あるように思いました。

― 研修は具体的にどのように行われたのでしょうか。

井戸元様 管理職を対象としたのですが、想定以上に参加希望者が多く集まりました。研修実施に際しては、コロナ禍のために全員が1カ所に集まっての開催はできません。そこでオンライン形式での実施とし、まず土曜日の午前中に研修を行いました。これを受けて休み明けに出社した時点で、朝一番の自分の状態を『疲労ストレス計』で測定します。研修で教わった内容を各自が実践しながら、その後も定期的に測定する。成果を1カ月後の研修で報告して、次の1カ月に向けたアドバイスを受ける。そんな形で進めていきました。

効果:行動や食生活の変化と定着、まわりへの波及効果も

― 銀行は拠点が分散しているため、ご苦労もあったのではありませんか。

野口様 できれば毎日全員が、自分の状況を『疲労ストレス計』で測定したいところでしたが、機器の台数に限りがあるためそうもいきません。コロナ禍で参加者同士が会えない中、幸い手軽に機器を持ち運べるため、1週間交代で拠点から拠点へと移していき、3~4人ぐらいのグループを組んで、1週間継続して測定するシステムとしました。興味深かったのは、グループメンバー間での会話の盛り上がりようでした。良い数値が出ると「こんなに良くなった」とか「実は私も」といった感じでちょっとした自慢大会のようになるのです。社員のモチベーションが高まっているのを傍で見て強く感じました。

オンラインによるセミナー実施の様子

― 数字による“見える化”の効果があったわけですね。

井戸元様 私自身も朝はあまり調子が良くないのに、夕方になってもう一度測ると自律神経の状態が明らかに改善していて驚くことがありました。こうした変化を数字で見せられると、自分なりに理由を考えるようになります。参加メンバーの中には、自分の感覚では調子よかったにもかかわらず、計測してみると数値が低く出る人もいました。そこでなぜだろうと反省すると、思い当たる節が出てくる。すると、次はそういうことのないように気をつけようと意識が変わり、その結果として行動も変わっていきました。

10月度から11月度にかけて高ストレスの割合、高疲労度の割合が減少し改善効果が確認された

― 研修の講義そのものは月1回でも、週交代での測定が行動を変えたのですか。

野口様 測定結果を見て単に一喜一憂するのではなく、自分の活動と健康の関係について改めて考えるよいキッカケになりました。もちろん、講義の中でもさまざまな気づきを与えてもらえるほか、きめ細かくアドバイスしてもらえます。
その教えに従って行動を変えると、結果が数値に反映される。測定結果を見るのがモチベーションに繋がっており、研修参加者の中には3カ月の間に100回近く計測している職員もいました。それぐらい自分の身体の調子に関心を持ってもらえたのは、研修を企画する側からするとうれしい限りです。

― 健康を意識した働き方、その定着が期待できそうですね。

井戸元様 アンケート結果でも「自分の健康状態に対する意識が高まった」と答えてくれた人が多くいました。以前はほとんど誰も関心を持っていなかった自律神経に注目するようになり、そこから行動変容につながって、よい行動が習慣化された手応えを感じています。研修効果について自ら研修を受けた支店長が朝礼で体験談を話してくれたこともあり、研修に参加しなかった職員も興味を持ったようです。健康を意識した働き方については、今回の第5次中期経営計画にも盛り込まれているので、今後も多くの社員の意識が高まることを期待しています。

野口様 以前なら食堂でまさにご飯を“マンガ盛り”のように山盛り入れて食べていた方が、見違えるほど量を減らしているのを見かけます。スーパーに買い物に行ったときにも、肉売り場からではなく魚売り場から見に行き、肉は最後になったという報告を受けており、明らかに行動変容が起きています。改めて“見える化”の力を実感した次第で、今後も健康経営の強化に力を入れていきたいと思っています。

研修担当:株式会社MEETSHOP・西尾様コメント

研修には、役所者が多く参加してくださりました。

何より印象的だったのは、わずか3ヶ月の研修期間でしたが、1ヶ月ごとに改善効果が見られたことです。『疲労ストレス計』の数値に改善傾向が示されていました。研修そのものはオンラインで行ったのですが、オフラインでの皆さんの測定行為が、研修の質を高めたのだと思います。

知識を提供し、それを体験によって知恵にまで高めて身に着けていただけるプログラムを構成しております。オンラインとオフラインを繋ぐ『疲労ストレス計』は体験部分を担う貴重なデバイスとして、研修の質を高めてくれました。

西尾 成喜様

株式会社MEETSHOP 取締役

池田泉州銀行のコーポレートサイトはこちら

株式会社MEETSHOPのコーポレートサイトはこちら

池田泉州銀行様

疲労ストレス計による研修成果の“見える化”がモチベーションを高め、行動や食生活の変化と定着、まわりへの波及などが見られた。

その他おすすめのソリューションサービス・製品はこちら