村田製作所とチェスト、アイ・エム・アイの3社が
睡眠時無呼吸症候群の患者に向けたCPAP療法に関する協業を開始

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村田製作所とチェスト、アイ・エム・アイの3社が睡眠時無呼吸症候群の患者に向けたCPAP療法に関する協業を開始

2023/05/15

ムラタ CPAP MX 着脱式「2WAY SMART UNIT」の画像

株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役社長:中島 規巨、以下「村田製作所」)とチェスト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 : 保木 寛明、以下「チェスト」)、アイ・エム・アイ株式会社(本社 : 埼玉県越谷市、代表取締役社長 : 網田 英邦、以下「IMI」)は、睡眠時無呼吸症候群の患者に向けたCPAP療法に関して協業を開始します。

CPAP療法(持続陽圧呼吸療法) :
睡眠時の無呼吸・低呼吸を引き起こす要因の1つである閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、気道の狭小や閉塞が原因によるものと言われております。この症状により夜間の眠りが妨げられることで、日中の仕事の効率低下や居眠り運転による交通事故など生活にも大きな影響を及ぼす可能性があります。CPAP療法は、機械で圧をかけた空気を送り込んで気道を広げる治療法であり、無呼吸・低呼吸状態を改善します。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な治療法として、睡眠時に装着したマスクに空気を送り込むCPAP療法があります。従来、CPAP療法で使用する装置はサイズや重量の面で出張や旅行時に持ち運びが困難なものが多く、また、持ち運びが可能な装置は、据え置き型に比べて機能が限定されていることがあります。

本協業では、村田製作所が新たに開発したCPAP装置「ムラタ CPAP MX」(以下、「当製品」)を提供します。

主な特長

当製品の主な特長は以下の通りです。

  • メインユニット(本体)とベースユニット(静音・加湿機能)の着脱が可能。CPAP療法に使用するメインユニットの重量が370gと軽量であるため、出張や旅行時に持ち運びが簡便
  • 村田製作所の流体制御技術に基づく独自のブロア構造により、高い静音性を実現
  • 村田製作所製通信モジュールの採用により、装置の小型化・薄型化を実現

また、当製品は、チェストのクラウドサービス「CHESTSKYCONNECT」と連携することにより、医療従事者が患者のデータを遠隔モニタリングすることが可能です。

ムラタ CPAP MXとCHESTSKYCONNECTにより、患者様のご自宅と医療機関がつながるイメージ画像

各社の役割

  • 村田製作所
    当製品および付属品の開発・製造販売
  • チェスト
    当製品および消耗品(マスク、呼吸回路、キャリングバッグ)の貸与・販売、クラウドサービス(CHESTSKYCONNECT)の提供
  • IMI
    消耗品の開発および提供

今後も日本の医師や患者の要望に応え、CPAP療法において睡眠時無呼吸症候群の患者が自宅でも、外出先でも心地よい睡眠がとれるように、日本人のライフスタイルに合わせた安心・安全な製品を提供していきます。

そして3社が持つ国内の医療現場に関する知見・ノウハウと開発力を活かし、医師や患者のニーズに応えた安心・安全な製品・サービスの提供を通じて、国内のCPAP療法の発展に貢献していきます。

ムラタ CPAP MX製品サイトはこちら

株式会社村田製作所

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

<医療・ヘルスケア機器事業について>

村田製作所は最先端の電子部品などを設計・製造する中で培った独自の技術と独創的な発想で、医療現場のニーズに応えるべく、「医療をもっと、安全、便利で、スマートに!」をコンセプトに、常にユーザー目線で利便性や効率性、使用性を追求し、医療をもっと安全、便利でスマートに変えていきます。

チェスト株式会社

チェストは1965年の創業以来、半世紀以上に亘って呼吸器領域の医療機器の開発・製造・販売を行っております。呼吸器系専門メーカーとして「日本初」「世界初」を含む独自の製品を市場に投入し、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を中心とした呼吸器疾患の診断や治療の発展をリードし続けています。『先進の医療機器で健やかな呼吸をサポート』というキャッチフレーズのもと、医療の発展と患者のQOL向上のために、チェストはこれからも進化し続けます。

チェスト株式会社 コーポレートサイト

アイ・エム・アイ株式会社

IMIは、医療機器輸入販売商社として1974年に設立されました。1979年には、治療機器分野で国内初のフィールド・メンテナンスサービスを開始。医療機器の販売にとどまらず、定期的な保守点検により、品質や性能を維持する安全で有効な医療サービスの提供に努めています。1994年には、治療機器分野で国内初となるレンタルサービスを開始しています。2018年には大陽日酸グループに加わり、睡眠検査装置をはじめとした商品の拡充と在宅医療領域を拡大しました。医療機関、社員、サプライヤー、そして社会から満足され、信頼され、会社の成長を支援していただけるよう、付加価値の高いサービスを提供してまいります。

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