「トラックドライバーを交通事故から守りたい」
ロジスティードが自社開発した「SSCV®-Safety」が
「疲労ストレス計 MF100」を採用したストーリー

疲労ストレス計 MF100 
導入事例:ロジスティード株式会社様

左:ロジスティード株式会社 DXソリューション開発本部 サプライチェーンイノベーション部 主任 篠原雄飛 様
右:ロジスティード東日本株式会社 南関東地区本部 京浜営業部 京浜輸送営業所 輸送係 係長 原哲雄 様

「健康診断で発見できるのは、病気ないし病気の予兆だけです」

ハッとしませんか?
健康診断では、疲労やストレスは発見できません。

トラックドライバーは、ときとして自分を含む誰かの命を奪う可能性のある職業です。そして、健康診断では発見できず、また本人も自覚していないような疲労やストレスは漫然運転につながり、ときに悲劇的な重大事故の原因となります。

だからこそ、本当の意味でドライバーを守るためには、疲労を客観的に見える化し、運行管理者ら周囲の人たちが、ドライバーをケアし、サポートする仕組みが必要です。

かつて漫然運転による交通事故に頭を悩ませたロジスティードは、その貴重な学びを活かし、疲労やストレスを検知し、漫然運転を予防するソリューション開発に着手しました。
この取り組みは、自律神経の状態を計測することで、疲労を客観的に見える化する「疲労ストレス測定システム」との出会いにより、「SSCV-Safety」というソリューションへと結実したのです。

ロジスティードが直面した「原因不明の事故」

2015年、原因が判然としない交通事故が3件、ロジスティードグループのある営業所において立て続けに発生しました。
ロジスティード東日本株式会社 南関東地区本部 京浜営業部 京浜輸送営業所 輸送係 係長 原哲雄様は、「事故を起こしたトラックドライバーからヒアリングをしましたが、居眠りもしていませんでしたし、携帯電話を見ながら運転する『ながら運転』もしていません。『じゃあ、真の事故原因はなんだ!』と、原因究明に苦労しました」と当時を振り返ります。

ヒアリングを重ねた結果、見えてきたのは、事故を起こした3人が精神的疲労を抱えていたことでした。例えば、ある人は親の介護問題で悩んでいたのです。

原様 つまりストレスによって精神的疲労を生じた結果、運転に集中できずに、漫然運転になってしまいました。

事故を起こしたドライバーが思い悩んでいる様子は、当時の運行管理者や同僚など、周囲の人々も気がつかなかったそうです。
それはそうでしょう。
親の介護のようなセンシティブな家庭の問題について職場で打ち明けることは、勇気が必要です。
ロジスティードのすごいところは、「そうか...、それは仕方ないよね」と諦めなかったことです。逆に、漫然運転が原因となる交通事故に対して、テクノロジーによって対策することができるソリューション開発のプロジェクトを立ち上げました。

「SSCV-Safety」構想と「疲労ストレス測定システム」との出会い

SSCV-Safetyとは、ロジスティードが開発した「運転事故につながる危険の芽を、瞬時に把握して摘み取ることを徹底的に追求した、安全運行管理ソリューション」です。
ロジスティード株式会社 DXソリューション開発本部 サプライチェーンイノベーション部 主任 篠原雄飛様は、「私たちが求めていたのは、ドライバーの生体情報を取得することによってその人の疲労を測定し、危険な運転を行ってしまう予兆を検知するソリューションでした」と語ります。

その後、ロジスティードはさまざまな市販製品を試したものの、なかなか望む結果を得られずにいました。

篠原様 『疲労やストレスをきちんと測定できている』製品がなかなか見つからず、また『疲労・ストレスと自動車運転におけるヒヤリ・ハットの相関性をどうやって立証するのか?』という課題にも直面していました。
そんなときに出会ったのが、村田製作所と疲労科学研究所が共同で商品化した『疲労ストレス測定システム』だったのです。

「疲労ストレス測定システム」は、心拍・脈拍のゆらぎを測定することで客観的に疲労・ストレス度を計測するソリューションです。日本疲労学会の監修のもと、村田製作所が製品化しました。

篠原様 私たちは、医療とか医学とかの専門家ではありません。だから『結局どの機械が正しいのか?』が分からない手探りの状態でしたが、『疲労ストレス測定システム』、そして日本疲労学会の先生方とつながることで、ようやく疲労と交通事故の相関性を実証するステップにたどり着いたのです。

「SSCV-Safety」製品化へのステップと効果

実証実験を開始したのは、2017年でした。
以後、ロジスティードは、自社グループのドライバーを対象に実証実験を重ねました。
篠原様は「事業化には3~4年かかりましたが、実証実験そのものは、今も継続しているようなものです」と語ります。

原様 『SSCV-Safety』を使っているトラックドライバーたちは、例えば、『風邪気味だと明確に疲労度が高いと計測してくれる』というふうに、『SSCV-Safety』の効果を実感しているようです。

ロジスティードは、実運送を行う運送会社でもあります。つまり、「SSCV-Safety」は、現場の知恵と経験から生み出された信頼性を備えているのです。

原様 トラックドライバーの中には、週明けに疲労度が高い人、あるいは週末に向けて疲労度が高まる人など、個人ごとに異なるさまざまな傾向が見受けられます。
また中には、本人は『まったく疲れていませんよ』と言うものの、高い疲労度が検出されるトラックドライバーもいます。
本人も気がついていないのでしょうが、こういう人には、例えば午前と午後に1回ずつ、運行管理者が電話でコミュニケーションを取ることで、体調などを確認しつつ『気を付けて運行しようね』と送り出しています。

一般論ではありますが、これまで運行管理者は、点呼時にトラックドライバーの立ちふるまいや顔色を観察して、健康状態を推測するしかありませんでした。
しかし「SSCV-Safety」によって、トラックドライバーの健康状態を科学的に把握することができるようになったのです。

原様 若い人って健康にあまり気をつかわないですよね。
そもそも、健康診断で発見できるのは、病気ないし病気の予兆だけです。だから、若い人は健康診断をしても、たいがい良い結果しか出ないじゃないですか。
『SSCV-Safety』導入によって、そういう人たちが自分の健康に気をつかうようになったのは良い傾向だと思っています。
トラックドライバーたちの間でも、『今日は疲れているのかな?』といった、自分の状態を気にするような会話が増えていますし。

なぜ、ロジスティードは「SSCV-Safety」を開発したのか?

ロジスティードが「SSCV-Safety」を開発したのは、自社の安全対策のためだけではありません。
そこには熱い想いが秘められています。

篠原様 端的に言えば、『ロジスティードには、3PLのリーディングカンパニーとして、果たすべき責任があるから』です。
運送業界は中小企業が圧倒的に多く、残念ながら安全対策に手が回っていないという会社も少なくありません。
私たちが得たノウハウを提供することで、多くの運送会社において、より効率的な安全対策を実現してほしいという想いがあります。

実際、「SSCV-Safety」は、ロジスティードの協力会社や、ロジスティードとの取引がない運送会社においても導入が拡大しています。

運送会社において、安全は絶対正義です。
篠原様の言うとおり、ロジスティードのノウハウを活用して安全なトラック運行を実現できるというメリットを理解し、共感している運送会社が増えているということでしょう。

現在、岸田内閣が推し進めている「物流革新」政策では、トラックドライバーに対する待遇改善を、「物流の2024年問題」を筆頭とする物流クライシスに対する対策として掲げています。

ここでいう「待遇改善」とは、主に収入面と労務面(長時間労働や自主荷役等の負担)を指しますが、本当の意味でドライバーの待遇改善を目指すのであれば、交通事故等によって「誰かの命を奪う可能性」を科学的に防ぐ仕組みを普及させることも必要ではないでしょうか。

人間は完璧ではありません。
既に述べたとおり、当人も気がついていないようなストレスによって漫然運転をしてしまい、結果として交通事故を起こしてしまうこともあるのですから。

「疲労ストレス計 MF100」を採用した「SSCV-Safety」は、自律神経の乱れを感知し漫然運転を未然に防ぐことで、運送会社と、そしてトラックドライバーを守る仕組みです。ぜひ多くの運送会社やバス・タクシー会社へと広がり、不幸な交通事故を世の中から撲滅してほしいものです。

ロジスティード株式会社のコーポレートサイトはこちら

SSCV-Safetyについてはこちら

その他おすすめのソリューションサービス・製品はこちら