健康食品素材「石垣島ユーグレナ」
その効果実証研究に『疲労ストレス計』を活用

疲労ストレス計 MF100 
導入事例:株式会社ユーグレナ様

株式会社ユーグレナ
研究開発部 機能性研究課 村田阿子 様 /
研究開発部 機能性研究課 課長 中島綾香 様

ユーグレナ社が提供する健康食品素材「石垣島ユーグレナ」。このユーグレナを継続的に摂取することで、さまざまな健康メリットがあることが明らかになっています。
フィジカルとメンタルに強い負荷のかかるアスリートに対して「石垣島ユーグレナ」は、どのようなメリットをもたらすのか。
同社は、オフィシャルパートナー契約を結んだSHIBUYA CITY FCに所属するサッカー選手たちとの実証研究に『疲労ストレス計』を採用。試合の前後に選手たちの自律神経の状態を測定、数値化し、石垣島ユーグレナの継続摂取が選手のパフォーマンスに与える影響を解析・考察しています。

株式会社ユーグレナ様

効果実証研究に疲労ストレス計を活用。持ち運びできる疲労ストレス計を現場に持ち込むことで迅速、かつ正確に測定することができた。

目的:「石垣島ユーグレナ」摂取による生体への影響を実証する

― 最初に御社の沿革と業務概要を教えてください。

中島様 当社は2005年に設立され、世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養に成功しました。世界中の栄養失調に苦しむ人たちを救う食品素材を探していた社長の出雲がユーグレナと出会ったことが、そもそものキッカケです。その後、ユーグレナの油脂がバイオ燃料の原料にもなることがわかり、地球温暖化対策としてもユーグレナを活用すべくバイオ燃料の研究開発も行うようになりました。現在は、ヘルスケア事業、エネルギー・環境事業、ソーシャルビジネスなどを展開しています。

― 「石垣島ユーグレナ」を継続摂取することで、どのような効果があるのでしょうか。

村田様 「石垣島ユーグレナ」は幅広い栄養素を含んでおり、ビタミンやミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸などを一度に摂ることができます。「石垣島ユーグレナ」を継続摂食した体感として、「便通が良くなった」「眠りが深くなった」といったお声をいただいております。こうした体感などをヒト臨床試験等によって確かめるのが、私たちの所属する機能性研究課の役目です。研究成果のひとつとして2020年5月には、ヒト臨床試験において「ストレスによる諸症状の抑制や睡眠の質の改善」を確認しています。
ユーグレナのニュースリリースはこちら

― 具体的にはどのような内容でしょうか。

村田様 「石垣島ユーグレナ」の継続摂取によって得られた成果は、次の3点です。第1には、作業ストレス負荷時に自律神経のバランスを調整し、心身の健康を保ちやすくする可能性が示されました。第2には、作業ストレス負荷時のイライラ感や緊張感を抑制することが示され、さらに第3として睡眠の質を改善することが示されました。

出典:ユーグレナ社リリースより「ユーグレナ摂取による自律神経バランスの調整、健康不安軽減のイメージ」

― 続いて今回はサッカー選手のストレス検証に取り組まれたのですね。

中島様 ヒト臨床試験の成果を踏まえて、フィジカルとメンタルに大きく負荷のかかるシチュエーションの代表例としてアスリートに注目しました。アスリートにおいての「石垣島ユーグレナ」の継続摂取効果を検証したいと考えたのです。そこでSHIBUYA CITY FCさんとオフィシャルパートナー契約締結し、実証研究にご協力いただきました。サッカー選手の自律神経の変化は、効果実証の重要な指標となります。

課題:試合前後の選手を迅速、かつ正確に測定する

― 自律神経をどのように測定しようと考えられたのですか。

村田様 正直にいえば、大変だと覚悟していました。もとより自律神経の状態は、アンケートなどの体感調査では判定できません。臨床試験を行うとなると試験会場を用意し、ある程度安静を保った上で毎回同条件下での測定が必要となり、一人ずつゆっくり時間をかけて測定する必要があります。ところが、今回の実証研究で測定いただくのはサッカー選手ですから、試合前後の時間に余裕のない中でより正確に測定する必要があります。測定の難易度はとても高かったです。

― そこで『疲労ストレス計』と出会われたのですね。

中島様 自律神経の測定については、さまざまな文献を読み、またいくつかの測定装置を試していました。もちろん臨床試験はアカデミックに正しいアプローチではありますが、より実生活に近いリアルな環境での自律神経の測定、生活フィールドでの実際の推移も合わせて確認できれば、その結果をより多くの方に自分ごととして理解していただけると考えました。そこで、私と一緒にフィールドに“お出かけできる測定器”を探していたのです。村田製作所の方と別件で打ち合せをしていて、たまたま私が「こんな測定器を探しています」とお話したところ『疲労ストレス計』を紹介していただきました。

― 第一印象はいかがだったのでしょう。

村田様 測定が簡単でまずびっくりしました。さらに驚いたことに、私自身の自律神経年齢の測定結果が54歳相当(当時27歳)と出ました。その測定結果からかなり信用できる測定器と思いました。ちょうどとても忙しくしていた時期で、睡眠時間は不足気味だったし、食生活も乱れていました。自分では認識できていなかったけれども、不調の原因として思い当たる節がありました。また、ビジュアルでのわかりやすい結果表示も含めて、自律神経の状態を可視化、数値化してくれるメリットを強く感じました。

効果:手軽でわかりやすい点が選手にも好評

― 『疲労ストレス計』の使い方を教えてください。

村田様 今回のSHIBUYA CITY FCさんにご協力いただいた実証研究では、『疲労ストレス計』を試合会場まで持っていき、試合に出場するサッカー選手の自律神経を試合前と試合後に測定しました。かばんに入れて持ち運びできるコンパクトさに加えて、乾電池で動くからコンセントも不要、どこでも手軽に測定できるので有り難かったです。しかも測定時間が短く、すぐに結果が出る。測定結果をスマートフォンですぐその場で見ることができ、イラスト入りでわかりやすく表示されるのも選手のみなさんに好評でした。

中島様 選手のみなさんも自分の状態に関心を持たれていました。そのため、シンボリックなマーク表示と合わせて簡単な解説文が出てくることに、とても興味を持ってくださいました。社会人のサッカーチームなので、仕事と選手生活の両立に苦心している選手も多く、疲れを自覚している方もいらっしゃって、そういう選手はやはり自律神経の偏差値が低めに出ます。測定値には一喜一憂しながらも、楽しんで測定してくださっていました。

― 測定結果からどのようなことがわかったのでしょうか。

村田様 試合の前後では測定値に大きな違いが出ます。試合前の自律神経の偏差値がとても高かった選手が、試合後にはガクッと落ちている。実際にご本人も疲れを自覚しています。また、試合中の活動量と自律神経の相関傾向も浮かび上がってきました。

― 活動量とストレスには関係がありそうですね。

村田様 選手の活動状況をGPSで測定したデータと突き合わせてみました。時速19.8km以上での動きをダッシュと呼ぶのですが、ダッシュした距離の割合とLF/HF値の間に、相関関係が見取れました。試合中にダッシュを繰り返すポジションの選手は、疲れやすい傾向があるようです。

― 今後の展開については、どのようにお考えでしょうか。

中島様 さまざまなシチュエーションに、この『疲労ストレス計』を活用していきたいと考えています。たとえば、運動だけでなく、文化系の活動などで「石垣島ユーグレナ」がどのような影響をもたらすのかも測定してみたいです。『疲労ストレス計』は、私たち研究者とともに“お出かけできる測定器”であり、解析などにも使い勝手がとても良いので、今後もさまざまなシチュエーションで活用していきたいと思います。

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効果実証研究に疲労ストレス計を活用。持ち運びできる疲労ストレス計を現場に持ち込むことで迅速、かつ正確に測定することができた。

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